2018年8月24日金曜日

展示「絵本をつくる -動きだすそれぞれの世界-」に参加します

今年のかつてない酷暑、みなさんどう乗り切ったでしょうか。
暑さピーク時は夜中でも鳴いていたセミも、
涼しげな秋の虫の声に変わってきて、
夏の終わりの独特なうれし寂しい複雑な気分になります。

最近よく耳にしますが、「虫の声」を認識して
楽しむことができる日本人の耳に生まれて良かったと、
この時期になるとしみじみ思います。

有り難いことに、8月中は暑さに負けないくらい
仕事も忙しくさせてもらっていて、
ひたすら家に引きこもりきりでした。
いくつも〆切があって、終わらせても次々待ち構えていて
気がつけば1ヶ月半休んでいませんでしたが、
「なんかようやくフリーランスっぽい!」といううれしさや、
ヒーヒー言いながらもちゃんと楽しんでできたのが、
これからの自信につながるような気がしています。

またそれらの仕事はまた改めて
こちらでも報告していくのでよろしくお願いします。


さて、前置きが長くなりましたが今回は展示のお知らせです。
直前になってしまいましたが、
来週明けからのグループ展に参加します。

---------------------------------------------

「絵本をつくる -動き出すそれぞれの世界-」
2018年8月28日(火)~9月2日(日)
12:00~19:00(最終日は17:00まで)
※土日は私も在廊予定です

seesaw. 小笠原まりえ ごとうまきこ 田渕哲 ナカノカナ


---------------------------------------------

私を含め5人の作家がそれぞれ温めてきたテーマを
プレゼンテーションする形で、原画とダミー本の展示となります。

私はヒグマの親子を題材にした物語を制作していて、
ダミー本と、原画を3点出展する予定です。


作中で明記はしていませんが、
これもやはり知床羅臼にいた頃見てきたものを思い起こし、
それとなく場所や景色も寄せています。

絵本というものが恐れ多くて、作りたくても今一つ踏み出せずにいましたが、
作らないとなんにも始まらないと思い、挑む気持ちで作成しています。

粗削りな部分もあるし、構成や文章も全く自信はないですが、
彼らのことを伝えられればと思って作った今作なので、
ぜひご覧いただけたらうれしいです。



2018年7月4日水曜日

引っ越しました

最近、新しい環境になりまして。
ようやく生活が体になじんできたようです。

ベランダの向かいの丘に牧場があり、時間になると牛が放牧され
その子らの草はみを見るのが日常です。
東京にまさかこんなのどかな場所があったなんて。
と思うくらい穏やかな時間の流れるところです。

静けさと風は北海道をほうふつとさせますが、
梅雨明け前から始まったアブラゼミの鳴き声に
あぁ本州の夏だな~としみじみ。

高尾山系も近いので、フィールドワークと銘打って先日登ってきました。
部活か!と思うくらい汗びっしょり。
水を沢山飲んでもトイレいらずの山行でした。

知床の山はまだたぶんフリースやダウンが必要な気温なはずで、
連山にはシレトコスミレやイワヒゲ、ツガザクラなんかの
小さくてかわいい花々が見ごろな時期だろうなと、
山を登るたびについ北海道の山に思いを馳せてしまいます。

せっかくまた違った場所に住むのなら、
この土地の生きものを知りたいなとも思います。
今度はピークにこだわらず観察登山もいいなー。

陣馬山で見たミミガタテンナンショウ
実が色づき始めてるのもあった

2018年6月7日木曜日

雑誌掲載していただきました

発売から日が経ってしまいましたが雑誌掲載のお知らせです。

それぞれ表紙のイラストが中村佑介さん、ヒグチユウコさんと豪華な方たちで、
本屋で平積みになっていれば、かなり目を引く一冊になっています。

まずは、4月23日に発売された「イラストノート No.46」。
仕事絵とオリジナル作品、新旧を織り交ぜて掲載していただきました。

イラストノート No.46


それから、この間6月3日に発売された「月刊MOE」。
こちらは編集の方の紹介形式の文で、自己紹介型より第三者の目線なのが新鮮でした。



どちらも全国の書店で取り扱っています。
お立ち寄りの際にはぜひお手に取ってご覧ください。

2018年4月24日火曜日

展示ありがとうございました!

先月末から今月頭にかけての個展やクリエイターEXPO出展終了後、確実に燃え尽き症候群でしばらくグダグダするかと思いきや、おかげさまで展示前よりも忙しくさせてもらっています。 半月以上も経ちながらろくにお礼のあいさつができず申し訳ないです…。 改めて、お越し下さった方、気にかけていてくれた方、応援していてくれた方、本当にありがとうございました! おかげでどちらの展示会場も、沢山の出会いがあり、北海道が広げてくれた縁だとつくづく思いました。 北海道について、知床について、動物について、昆布についてひたすらしゃべっていた気がします。 旅行するならこういうまわり方が良いとか、野生動物見たいならここがオススメ、などなどしゃべり倒しました。 一瞬、自分は観光協会の人間かなとふと思うくらい。 でも自分の絵を通して、 「知床に行ってみたくなりました」 と沢山の方に言っていただけたので、今回はその言葉で十分です。 新しい出会いはもちろんのこと、 小中学校卒業以来の友達や、小学校の恩師、鼻水垂らしてた幼少の頃お世話になった知り合いの方など、一生のうちたぶん今しか会えないかもしれない方もいたんじゃないかと思います。 (土日はゆっくりご挨拶できなかった方もいてすみませんでした…) 個展をやるって、今まで関わってくれた方へ感謝を伝えられる場だったんだと終わってみて気がつきました。 また、今回の個展「さいはての森と海から」は、北海道で巡回したいと思って現在企て中です。 いつになるか、どんな形になるかまだ分かりませんが、現地の方や興味を持って北海道に訪れている方たちにも見ていただけたら嬉しいです。

2018年2月22日木曜日

距離と憧れ

展示に向けて作品の制作が続いています。
知床の動物とテーマして描く日々の中で思うのは、
離れた今だから彼らを描けるような気がしています。


羅臼に行く前はとても憧れて、滞在中にはたくさん描こうと思っていました。
だけど実際住んでみると、思っていた以上に距離が近すぎて、
圧倒的な動物たちの存在感を目の前に実物より良い絵は描けないと思い、
なかなか筆をとることができませんでした。
(今の時期で言えば、朝起きて窓の外を何気なく見ると、カラスの大群かと思うほどの絶滅危惧種であるオオワシ、オジロワシが飛んでいます。欧米のカメラマンにしたらヨダレものだそうです)

物理的な距離ができて、想いをはせないと出会えなくなり、
再び憧れの対象の距離感になってきて気持ちが変わってきたのを自覚します。

絵を描くことは憧れることと似てる気がします。

そしてそう思った途端、
今まで記憶にためてた景色が外に出ようとして
あれも描くならこれも描かなきゃとどんどん出したいものがやってきて
制御がつかなくなっています。。

そんなことでバタバタ準備中の個展「さいはての森と海から」
北海道は主に知床の動物がもりだくさん(の予定)です。
3月29日(木)~4月3日(火)の6日間。
吉祥寺のにじ画廊さん(2Fギャラリー)が会場です。
春休みのお出かけに、花粉に負けずぜひお越しください。
北の動物一同、お待ちしています。

 






2018年1月12日金曜日

新年のごあいさつと今年の漢字

こちらでのご挨拶が遅くなってしまいましたが、
あけましておめでとうございます。

昨年北海道から帰ってきて、実質独立したかたちになり1年。
早いような気もしますが、昨年の2月にかもめ号のお披露目で羅臼に行ったのが3年くらい前のような気もしています。
それだけ、思っていたより濃い1年が送ることができたのかなと思います。

下は今年の年賀状です。
干支である犬を絶対に入れようという最初の意気込みとは裏腹に出来上がったのはやっぱり彼らが主役のものになりました…。



また我が家ではここ数年、新年らしく書初めをしています。
その年の目標をそれぞれ一字漢字で書きます。

ちなみに昨年の漢字は「続」でした。
絵を描き続けられるようにというのはもちろん、
体力作りでランニングを始めていたので、習慣化できるようにということで。
おかげで、めんどくさいなぁ~と思っても重い腰を上げるテコになってくれ、
5kmを週に2,3日が日常になってきました。
一年間合計して600km走れたので達成感も得られて得した気持ちになりました。
本当は埼玉羅臼の直線距離1000kmは行ければなお良かったですが、またそれは今年の目標です。

今年の漢字は「展」。
まさに3月の初個展が控えている他、8月も企画展へ参加予定だったり、その他にもイベントなど参加したいものが沢山あるので、単刀直入に展示の展であります。
また「ひらく」とも読むことができるので、
数年先、数十年先の礎になるように仕事の幅や人付き合いもどんどんひらいていける年にしたいという思いも込めました。



そんなこんなですが、いつもあったかく見守ってくださってる皆さん、
今年もどうぞよろしくお願いいたします。